about


works_malawipico 青年海外協力隊として派遣されていたマラウイ共和国で行ってきた科学劇です。
途上国の子どもたちが科学や芸術に触れられる機会を作るべく、
『科学実験を盛り込んだ無声劇+現地語による実験の解説』というスタイルのショーを作りました。
都市から電気のない小さな村までマラウイ全土を巡業しての公演は、
隊員の間で受け継ぎつつ2013年までの3年間で約50回を越え、累計で約1万人の動員を記録。
マラウイの国営放送の子ども向けプログラムとしても放映されました。
現在も、マラウイ共和国で活動する青年海外協力隊員によって継続されています。

各タイトルをクリックすると記事が開きます。

PICO factory 2011

2011_1 「マラウイの子どもたちに科学のおもしろさを」そんな想いから設立されたサイエンスキャラバンPICO factory。初年度である2011年はマラウイ全国で12公演、約2,400人を動員し、普段科学に触れる機会のない多くの子どもたちに科学がいかにおもしろいか、いかに身近な存在であるかを伝えることができました。

では、一体どうやって科学のおもしろさを伝えたのか?私たちが工夫した点は大きく3つあります。
 1つ目は、「マラウイの文化に沿った形で」という点です。従来のサイエンスショー/キャラバンといったものは、「実験を見る」といったショーケース形式のものがほとんどです。一方で、マラウイの人々は演劇(ドラマ)が大好き。そこでPICO factoryでは、「科学実験」に「演劇」の要素を盛り込み、「劇を観て楽しみ、一緒に体験して楽しめる」サイエンスショーを目指しました。ストーリーは、好奇心旺盛な少年「サイ(Sci)」が、科学を巧みに操る少女「エンス(Ence)」とのやりとりで成長していくというもの。マラウイの人々が好きな恋愛の要素もコミカルに取り入れました。
 2つ目は、「言葉の壁をいかに越えるか」という点です。これを克服するためにわたしたちは公演を「劇パート」と「解説パート」の二つに分けました。「劇パート」では、“科学は言葉の壁も越えられる”という信念のもとパントマイム(無声劇)で行い、「解説パート」では“ただ楽しかった、で終わらず、その不思議を自分の頭で考えてほしい”という想いのもと彼らの母語であるチェワ語を用いて行いました。
 3つ目は、「登場する実験がすべて、マラウイでも簡単に手に入るもので再現できる」という点です。マラウイで再現できる実験は何なのか?一見できそうにない実験でも、何かで代用することはできないか?そう問いかけることで子どもたちでも自らできる実験が生まれました。

 そうして初年度の12公演を終えたPICO factory。公演では子どもたちの笑い顔、驚いた顔、不思議そうな顔など様々な表情が見ることができました。公演後には幾つかのユースクラブや学校のサイエンスクラブがPICO factoryで登場した実験を振り返るワークショップが開かれたとの嬉しい報告もありました。

PICO factory 2012

2013_1 2年目のPICO factoryも1年目の理念・スタイルを引き継ぎ、SciとEnceが登場する無声劇の中に多くの実験を織り交ぜました。異なる点は次の2つ。
 1つ目は、実験・ストーリーを見直し、新たな劇に仕立て上げたことです。前年と同じ場所での公演でも飽きさせないということもありますが、実験を吟味することでより子供達を引き付けたいという狙いがありました。1年目で好評であった実験を残しつつ、より子供達の記憶に残るよう、音や色など五感に訴える実験を多く取り入れました。
 2つ目は実験に必要な物や手順を記したリーフレットの配布です。PICO factoryの目標の1つに「実験の内容が説明でき、再現できる」がありますが、1度見ただけでは大人でも詳細をつかむのは難しいものです。英語で書かれたリーフレットを来場したユースクラブの指導者や教師に配布することで、ユースクラブや学校で実験を再現し易いようにしました。
 2年目もたくさんの子供達の笑顔と共に16公演を駆け抜け、3,500人余の人々に科学の面白さを届けました。

PICO factory 2013

2011_1 2011年の立ち上げ当初のメンバーが全員日本へ帰国した後、初めての開催となった2013年。
「PICO factoryが、形を変えつつも続いていくこと。」
という初期メンバーの思いをつなぎ、この年に参加できるメンバーなりの形で3年目のプログラムを作り上げました。
内容としては、過去2年間と同様に、「実験を取り入れた無声劇」と「現地語の解説」というスタイルを踏襲しつつ、これまで二部構成で分けてきた無声劇パートと解説パートを、交互に織り交ぜた構成に変更。テンポよく進行し、観客の子どもたちが集中力を切らすことなく楽しんでくれることを目指しました。
過去2年の実績から、PICO factoryの公演を招いてくれる会場が増え、過去最多の17公演で約4,000人を動員。賑わった会場では、500人以上が詰めかける賑わいとなりました。子どもたちだけでなく、村のおばあちゃんなど大人の方が楽しんでくれる姿も見られ、現地の人みんなに愛されるPICO factoryとなりました。
また、広報活動にも力を入れ、ブログを開設。メンバーがリレー形式で日々の公演後に記事を投稿し、多くの人に活動を知ってもらうための発信も試みました。
メンバーの代替わりや、観客の層の広がり、外部に向けた発信により、さらに活動が拡大した3年目のPICO factoryとなりました。

PICO factory mbc(マラウイ国営放送)

mbc_1 これまで全国各地に足を運びサイエンスショーを行ってきたPICO Factoryが、今回は舞台を変え、理科教育の番組としてマラウイの国営放送MBC(Malawi Broadcasting Corporation)にて撮影され、マラウイ国内全土で放映もされました。
その番組はというと、大きく分けて二部構成になっています。まず、六大栄養素に関わるに食材の知識を伝えるパート。これはあるJICAの栄養士ボランティアのパートナーであるマラウイアンが教授してくれます。次にそれぞれの栄養素に分類される食材を使って実験クイズを出すパートでは、子どもたちには科学を楽しみながら学んでもらいました。
テレビという媒体を通して多くの家庭に届けられたこの番組は、まさに枝分かれしていた多くの羽枝が美しく繋がり合い、一枚の羽根となるかのように、異なる職種や国籍の人々が一つのものを創ろうと協力し合い誕生した作品とも言えます。これは私達PICO Factoryの目指した到達点の一つではないでしょうか。私はそう思えてなりません。

あなたもDr.PICOとともに子どもに科学の羽根を!!それでは、ONANI BWINO BWINO! (よーく、よーく見て!)


■その他のカテゴリー

show worksho exhibition seminar